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2010年1月7日 更新 かがわ経済ナビ

若者とものづくり 昨年11月に開催された全国高等専門学校ロボットコンテスト2009で、香川高等専門学校詫間キャンパスが優勝を飾った。同キャンパスは前身の詫間電波高専時代からロボコンの強豪で、今回は3年ぶり4回目の優勝とのこと。日頃の努力を見事に開花させた学生諸君に心からの拍手を送りたい。

筆者はロボコンが大好きで、毎年暮れのテレビ放送を楽しみにしている。ロボットの活躍ももちろん魅力だが、自作ロボットの動きに時には欣喜雀躍(きんきじゃくわん)し、時には切歯扼腕(せっしやくわん)する学生たちのすがすがしい姿が何とも素晴らしい。若者が情熱を傾けるものは何もスポーツばかりである必要はない。自らのアイデアや創造力、工作技能の全てをロボットに注ぎ込む知的な戦いもまた尊いのだ。子どもの理科離れが言われて久しいが、ロボコンに全力投球する学生たちの姿を見ているとそんなことはないと安心させられる。

日本の産業構造は、かつての製造業主体の体制から、サービス産業に依存する構造に急速に変化してきた。しかし、資源に乏しいわが国にとって、高い付加価値を生み出す製造業の重要性は変わらない。

日本の製造業は、技術開発力の高さに加え、高い品質の製品を安定的に生み出すことのできる優れた製造技術に強みがある。これらが相まった”ものづくり力“を維持し、さらに磨き上げていくことが、日本の豊かさを将来にわたって保つための鍵となると言っても過言ではあるまい。ロボコンの選手たちは、そうした大仕事の中心的な役割をきっと担ってくれることだろう。

香川県は、製造品出荷額の合計こそ全国33位(2007年工業統計)と目立たないが、土地面積当たりの出荷額で見ると14位と全国平均を大きく上回っており、効率性の高い大工業県である。この地に詫間キャンパスの学生のような若者が集っていることは、県の将来にとっても何とも頼もしいことである。

日本政策投資銀行 四国支店長 藤田 寛

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