本文へジャンプ

2010年2月18日 更新 かがわ経済ナビ

年が明け・・・ 「今までのように公的部門に頼れないことを踏まえると、自分たちで進路を切り拓くしかない」―今年に入って出席した新年交歓会で、聞かれた言葉です。勿論、これは私たちを含めた「公的機関」への叱咤激励な訳ですが、同時に、どうにもこうにも閉塞感が強い中で、「文句ばかりも言っておれない。自力で局面を打開する」という当地経営者の方々の前向きな意欲の現れだと思います。

先般、観音寺のある小学校に金融教育の公開授業で伺いました。子どもたちは、皆、キラキラした目をしており、希望に溢れていました。「この子たちが大人になった時、ここで生まれ育って良かったと思ってほしい」―そのためには、「活力ある香川」を守り、創ることが不可決です。そして、その大前提として、当地企業が、この厳しい環境にあっても、新興国をはじめとするグローバルな需要に対応し、これを取り込んだり、あるいは潜在的な需要を現実の需要に変えたりして、成長を続ける。そういう取り組みを起こすことが、求められているように思います。

この点では、既に年明け以降、様々な取り組みが見受けられます。例えば、「年明けうどん」は、わずか2年目の試みにもかかわらず、大手食品メーカーも巻き込み、国内にブームを起こしました(私も1月の支店長会議で、何人もの役員や支店長からこの話を聞かれました)。また、高松では、夜の街に賑わいを取り戻そうと、3千円で3軒のお店のハシゴができる「高松・あじのみ物語」を開催しています。製造業では、アジアの需要増に対応する工場の増設が見受けられます。

ときに、こうした成長戦略の実現には、企業経営者のネットワークや金融機関との関係が活きるケースもあります。この点では、「日本一狭い県域」がフェイス・トゥ・フェイスの関係作りに好都合ではないでしょうか。また、金融機関が従来以上に「地域密着」を標榜している点も、フォローの風です。私たちも、正確な情勢判断による不透明感の軽減などを通じて、企業の成長戦略をサポートして参りたいと思います。

日本銀行高松支店長 中村 武

ページ先頭へ

ページトップへ戻る