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2010年3月18日 更新 那須幹博の讃岐のほんまですか?

讃岐の宝ものを見つけるためには? この半年間、「目からウロコ」ともいうべき郷土の宝ものについてお話してきましたが、読者のみなさまからの問い合わせの中で一番多かったのは、どうしたらそのような宝ものが発見できるのですかということでした。偉そうに言える立場ではありませんが、それはこういうことです。

私は余暇を利用して、もう12 年近く、時間のとれた土日に、栗林公園の観光ボランティアガイドをさせていただいていますが、お客様との会話の中で、私たちが当たり前と思っているようなことが、実は県外の方にとっては素晴らしいものと評価してくれるなど、まさに目ウロコの世界を何度が感じたことがありました。

たとえば、私たちは瀬戸内海の夕焼けを素晴らしいと誰もが思っています。しかしその夕焼けを2時間も連続的に見ることはほとんどありません。県外の方や外国の方の中には、「世界の宝石」と言われる瀬戸内海の夕焼けを楽しむためにわざわざ香川にきて、2時間もかけて夕焼けを見続けて楽しんでいる方たちがたくさんおられます。私も言われて実際に夏の日にサンポートの防波堤に腰掛けてじっくり夕焼けを見てみました。暮れなずむ夕焼け空から夜の空に変わる美しさはもちろんのこと、海までその輝きの衣を何度も替え続ける、その自然のダイナミックな変化には驚き圧倒されました。夕焼けをまさに動的に体感できたという、それは全く初めての経験でした。灯台下暗しとはこういうことをいうのですね。身近かなものは見えているようで意外と見えていないものです。外からの目は、本当に必要です。

うどん屋におでんが置いてあること、半煮えの豆腐はあたると信じていること、ソフト豆腐や豆パンの存在など、それらは県外ではありえないワンダーランドなのです。そんなことを教えてもらって、ガイドをしているつもりが、いつの間にかガイドされている状態になっています。人との出会いもガイドの魅力なら、このような目ウロコの世界体験もガイドの大きな魅力なのです。それに加えて、瑞々しく若い感性(これは年齢が若いということとは必ずしも一致しません)と好奇心を常に持ち続け、あふれんばかりの情熱でふるさとを愛する馬鹿者になれば、必ずやたくさんの宝ものに出合えます。

4月からこのコーナーは瀬戸内国際芸術祭のコラムに変わります。私の「讃岐のほんまですか?」はしばらくはお休みします。ふるさとの宝ものはまだまだたくさんありますので、再開をご期待ください。人物、歴史、建物など、讃岐の宝ものは、自分はまだかまだかと出番を待っています。

那須 幹博

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