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2010年4月1日 更新 かがわ経済ナビ

かがわWAYを見出そう 「あるものを生かし、ないものをつくる」とは、瀬戸内国際芸術祭総合プロデューサー福武總一郎氏の言葉であるが、これほど端的に、地域づくりやまちづくりの要諦を言い当てた表現はないのではないだろうか。

地域産業の振興も全く同じだと思っている。香川には、多様な産業・企業はもとより、充実したハード・ソフト両面のインフラがすでに資源としてあるのであって、これらをいかに活用して新しい価値を創造できるかが、この地域の将来にとって決定的に重要なのである。

この3月、県においては「かがわ次世代ものづくり産業振興プラン」を策定した。経済のグローバル化が地方を襲い、国内製造拠点の撤退が相次ぐ。新産業の創出には莫大な資金と膨大な時間が必要で、しかもそれだけで成功が約束されるわけでもない。いったい何がこれからの香川県経済のドライビング・フォースになりうるのか。そう考えた末に至った結論が原点回帰ともいうべきものづくり産業の振興だった。

県内のものづくり産業は、県内総生産の2割強を占める。なかでも、金属加工や溶接など基盤技術をベースとしたものづくり基盤技術産業と、麺や冷凍食品、調味料などを製造する食品産業は、合わせると事業所数や従業者数、製造品出荷額などでほぼ半分のシェアを占める2大ものづくり産業となっている。

これら産業をさらに強く、大きくするため、プランではそれぞれに次世代有望3分野を設定し、新分野進出を目指す企業を後押しするとともに、意欲ある企業にはリーディング・カンパニーとして育っていただけるよう総合的・継続的な支援体制の充実を図ることとした。かがわ発の新商品開発支援、国内外への販路開拓支援もこれまで以上に強化する。可能な限り挑戦的で、かつ現実的なプランにしたつもりだ。

あとは実行あるのみ。県内の産官学金がオールキャストで取り組めば、香川県ならではの「あるもの」を生かした成長の道筋、「かがわWAY」を必ずや見出せるに違いない。その確信が現実となる日を楽しみに、4年間過ごした愛すべきこの地を離れることとしたい。

前香川県商工労働部長 濱田 厚史

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