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2010年4月1日 更新 動向リサーチ

「社長が多く住む街」の実態調査 讃岐男に阿波女、現在は讃岐男に讃岐女!香川県高松市は11位で四国トップ! 社長がもっとも多く住む人気の街は今も昔も「東京都世田谷区」だった。6年前もトップは世田谷区だったが、今回の調査では30~40歳代の若い社長は港区、渋谷区という”文化と流行の先端地“に多く住んでいることもわかった。

各世代で「世田谷区」と「大田区」が多いが、40歳代は「港区」、30歳代は「渋谷区」がトップ10入りし、世代間の居住感が異なってきたようだ。また、東京以外では、熊本県熊本市、石川県金沢市、広島県福山市、香川県高松市など地方都市が上位にランクインした。

本調査は東京商工リサーチの企業データベース233万9848社の「経営者情報」から、同一社長経営(個人企業含む)を除いた企業を対象に、「社長の居住地」を調べた。居住地の最小単位は「市区郡」ベース単位。

社長がもっとも多くすむ街は「世田谷区」

社長が多く住む街の上位10位は図表1の結果となった。社長が住む街1位は「東京都世田谷区」で1万1284人(構成比1.03%)。23区内でも緑が多く、昔から私鉄沿線の開発が進み閑静な住宅街として知られる。

2位は「東京都大田区」で8295人(同0.76%)。東京湾埋め立てで面積が拡張された。田園調布など古くからの高級住宅街と町工場の集積地で知られる。

3位は「東京都練馬区」で7152人(同0.65%)。緑が多い住宅地として知られ、最近は地下鉄開通でマンション建設ラッシュが続いていた。

ベスト10のうち7地区を東京が占めた。東京以外でランクインした街は「熊本県熊本市」、「広島県福山市」、「鹿児島県鹿児島市」の3地区。熊本市は九州では福岡市、北九州市に続く人口68万人を擁し、地理的に九州の中心に位置する。福山市は平成の大合併で近隣4町が合併、中国地方では4番目の人口を抱えている。鹿児島市は県人口3分の1が集中し、九州新幹線開通で職場への移動が容易になったことも一因とみられる。尚、四国地区では「香川県高松市」が11位、「愛媛県松山市」が23位、「高知県高知市」は36位であった。

男女別でも1位は「東京都世田谷区」ながら、「香川県高松市」は男性の部門10位、女性の部門は9位であった。

護岐男に阿波女(さぬきおとこにあわおんな)

香川・徳島県境では、平地部に比べ労働が激しく、香川県側では米が食べられるが、徳島県は米の収量が少ない。讃岐の男性が、激しい労働に耐える阿波の女性を必要とする由来から生まれてきた言葉であるが、これを見れば讃岐の女性も阿波女に負けていない。

資本金別

社長が経営する会社を資本金別を見ると、「1億円以上」の大手企業では1位が東京都世田谷区の1121人。2位が東京都港区の836人。3位が東京都杉並区の467人。

「5千万円以上1億円未満」も、1位が東京都世田谷区で762人、2位が東京都港区の486人。3位が東京都杉並区の430人だった。

「1千万円以上5千万未満」の中小企業の色彩が見える階層では、1位は東京都世田谷区の6400人と変わらないが、2位は東京都大田区の4541人、3位は東京都練馬区の4145人。

なお、資本金5千万円以上では東京が上位に顔を並べるが、横浜市青葉区と兵庫県西宮市が上位にランクインした。西宮市は関西の高級住宅地・芦屋市に隣接し、大阪と神戸という阪神間のベッドタウンにもなっている。横浜市も東京に隣接する一方、企業数も多く上位に顔を出した。

売上高別

企業の売上高別での社長の住まいは、売上高「100億円以上」ではトップが東京都世田谷区の466人。2位が東京都港区の363人。3位が東京都杉並区の219人。

「50億円以上100億円未満」でもトップ3は東京都世田谷区(289人)、東京都港区(164人)、東京都杉並区(137人)と変わらない。

業歴別

業歴が100年を超える「老舗企業」は全国で2万2507社ある。

老舗企業の社長の住む街、1位は「世田谷区」の12人。江戸時代から連綿と続く産業の流れを継いでいる。2位は三重県津市の11人。同市は県中部に位置する県庁所在地。平成の大合併で9市町村が合併し、人口は四日市市に次ぐ県内2位、面積は県最大で伊勢湾に面した臨海都市。江戸時代中期から後期にかけ創業された企業が10社を超え、酒造・醤油メーカー、呉服店、畳店など日本ならではの産業が多い。

3位は京都府京都市中京区の10人。日本を代表する古都で、伝統工芸や島津製作所など先端技術を持つ企業や任天堂など業界トップクラスもあり、歴史と新しさを併せ持つ。

4位以下は「山梨県甲府市」の9人、「岩手県盛岡市」、「東京都台東区」、「富山県高岡市」、「石川県金沢市」、「静岡県藤枝市」、「奈良県天理市」の各8人の順。

業種別

産業別で小売業は、高松市が第5位、松山市が第6位と四国を代表する商業都市が全国でも上位ランクイン、またサービス業部門でも高松市は第10位となった。尚、運輸業部門では今治市が第4位、造船、海運、製造業が盛んな都市であり、特色が出た形となった。

年代別

団塊世代の60歳代の社長は、東京都世田谷区、東京都大田区、東京都練馬区がトップ3で高松市は第10位。50歳代では、東京都世田谷区、東京都大田区、熊本市の順で高松市は第8位だった。

さらに40歳代の4位に東京都港区(861人)、30歳代では2位に東京都港区(324人)、5位に東京都渋谷区(242人)、20歳代では2位に東京都港区(17人)、3位東京都渋谷区(16人)、4位東京都新宿区(15人)など、都心部のランクインが目立つ。若い経営者ほど情報・文化の発信地としての魅力を一層求め、『職住一体』の傾向がうかがえる。

株式会社東京商工リサーチ 四国地区本部長高松支社長 影浦 泰一

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