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2010年6月3日 更新 かがわ経済ナビ

公共交通に乗ってみよう! 八十八カ所巡りをしている。と言っても、歩き遍路をする根性はないので、バスツアーに参加してお詣りをしている。誠に効率的かつ楽に回ることができる。

納経帳もだいぶ埋まってきたので、少しは自分1人で回ってみようと思い立ち、4月下旬の休日、頑張って早起きした。5時44分高松発のJR鈍行で善通寺まで行き、最初の出釈迦寺までタクシーに乗った他は、全て鉄道と徒歩で9カ寺を打った。高松に戻ってきたらまだ15時半、ここまできたらと、ことでんに乗り換え、一宮寺まで済ませてしまった。事前にお寺の位置だけでなく、鉄道時刻を細かく調べておいたお陰である。

何を偉そうに、車で回れば簡単じゃないか、と言われそうだが、実は筆者は車の運転ができない。移動には公共交通機関を使うしかないのだ。こういう人間にとって、鉄道やバスの時刻を調べ、それに自分の時間を合わせて行動することはさして苦痛ではない。もちろん地方では大都市圏ほどの利便性は望めないが、そういうものだと思えばそれまでである。

車は自由自在、自分が出発したい時に出発し、帰りたい時に帰ることができる。これに慣れたら、公共交通のダイヤに合わせて行動するなど面倒で仕方がないだろう。移動の高い効率性、機動性を考えれば、いわゆるクルマ社会化は当然の帰結であったと思う。

しかし、車の運転ができない人―今後ますます増加する高齢者がその代表だろうし、筆者のような者もいる―にとって、公共交通は命綱である。高速道路料金との関連で公共交通のあり方がいろいろと議論されているが、出発点はこうした人たちへの配慮であろう。

読者の皆さんも、たまには車を家に置いて、公共交通でお出かけになってみてはいかがだろう。四国運輸局が編集しておられる「四国88NAVI」など大いに参考になる。鉄道やバスを乗り継いでの水無月のアジサイ巡りなど、なかなかオツなものだと思うのだが。

日本政策投資銀行 四国支店長 藤田 寛

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